【ブロックチェーン】P2Pマッチングサービスの可能性

インターネットやスマホの普及とともに、メルカリUberなど、ピア・ツー・ピアマッチングサービスが増えてきました。


これらサービスはピア・ツー・ピアでユーザー同士を繋いでくれる画期的なサービスですが、維持運営にはサーバーや人手がかかり(旧来のサービスよりは効率化されていますが)中央がないピア・ツー・ピアには至っていません。


仮想通貨を構成するブロックチェーンを利用することで、自前のサーバを用意することなくノードによってコンピューターの演算能力が提供され、サービス上でやり取りされる通貨も仮想通貨でやり取りされる、真の意味でのピア・ツー・ピアなマッチングサービスが広がりつつあります。


今回はこのブロックチェーンベースのマッチングサービスがどのように世の中を変えていくのか考えてみました。

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【ブロックチェーン】P2Pマッチングサービスの可能性



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ー ピア・ツー・ピアとはなにか?


ピア・ツー・ピアとは「なにかを必要としている者同士を直接つなげるサービス」です。


例えば、不用品を売却したい時に旧来ならば、買取専門店など業者に持ち込んで買い取ってもらっていました。

買取業者は購入者を見つけて販売します。


  【売り手】⇒【業者】⇒【買い手】

   安く買い叩かれる!!高く買わされる!

売り手は直ぐに不用品をお金にかえられる反面、業者は儲けを出す必要があるので安く手放さなくてならず、買い手は業者の儲けのため高く買わされがちでした。


この中間業者による搾取を改善したのがピア・ツー・ピアのマッチングサービスです。

例えば、メルカリは売り手、買い手が繋がることができるメルカリアプリを無償で提供しています。


売り手は自分で値段をつけ自由に出品できます。買い手は欲しい品を見つけ購入します。

すぐに売れるかはわかりませんし、実際売れないこともありますが、中間の業者がいなくなったため売り手はより高く売ることができ、買い手はより安く買うことができます。


    【メルカリ】⇐ 【売り手】 ⇒ 【買い手】

    売り手はメルカリに手数料を払わなくてはいけない!

メルカリのマッチングサービスは、サーバにデータが蓄えられますのでサーバの維持管理費が発生します。

また、メルカリアプリの開発・改善・利用者への対応など人手もかかることから、手数料として売り手は売上の10%を支払う必要があります。

そういった意味では、メルカリは中央があるピア・ツー・ピア サービスだと言えます。



ブロックチェーンを使ったアプリの開発が進んでいます。Dappと呼ばれる。

ブロックチェーンの特徴は、簡単に言うと【非改ざん性に優れている】【自前のサーバを用意する必要がない】【決済に仮想通貨を利用することができる】ことです。


非改ざん性に優れるとは、外部からの攻撃に強く不正に内容を書き換えられる恐れが無いということです。

従来のサーバベースのサービスでは、使っているサーバが攻撃を受けるとダウンしたり、内容を書き換えられることにより、サービスに影響が出てしまいました。

これがブロックチェーンベースのサービスの場合では、不特定多数の人がサーバを提供してくれることになるので、ひとつのサーバを攻撃してもあまり意味はなしません。

世界中に分散化しているサーバの51%以上をハッキングする必要がると言われています。


また自前のサーバを用意する必要がないということは、コストの面でも有利です。

規模が大きくなるほど、サーバの維持管理量はばかにならないので、ブロックチェーンを利用すればサービス運営のコスト削減に貢献します。


従来のマッチングサービスは決済に法定通貨を使っています。特に素早い決済によって流動性を高めるためクレジットカードの利用が盛んです。

しかし、クレジットカードには運営会社が存在するため当然、手数料を支払う必要があります。

ブロックチェーンベースのサービスでは、仮想通貨を使ってオンライン上で決済することができます。


仮想通貨も維持管理のため手数料は必要ですが、手数料はクレジットカードの維持管理費よりも安価な傾向があります。


このことによって、ブロックチェーンベースのサービスの利用者や開発者は低コストなサービスの利用が可能となります。



このブロックチェーンベースのアプリ開発は、様々な分野で進んでおり開発がはじまったばかりなので、これからというところです。

ブロックチェーンは万能ではなく、混雑した時に遅延が発生する。サーバベースのサービスに比べると速度が遅い、混雑すると手数料が高騰するなど、乗り越えなくてはいけない問題も抱えています。

では、実際に開発が進んでいるブロックチェーンベースのマッチングサービスを見ていきましょう。



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ー Etherlance


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Etherlanceはイーサリアムを使って開発されたdistrict0xベースの仕事のマッチングサービスです。

仕事を世界中に向けて募集したり、申し込んで報酬を得ることができます。報酬のやり取りはイーサリアムを使っています。

クラウドソーシングのブロックチェーンバージョンといってもいいでしょう。

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例えばこの仕事は、Webサイトの構築に対して4.924ETH支払うと書いてありますね。

日本円の表示にも対応しているので、どれぐらいの価値かすぐに知ることができます。


ざっと見た限りでは、まだまだ仕事の募集は少なくWebエンジニア系のサービスがほとんどです。

各国言語に対応すれば、より利用者は増えていきそうですね。

Etherlanceは利用料は一切かからないようです。開発者はボランティアでしょうか?

利用者が増えたら、広告募集などしていくのでしょうか?


この手のピア・ツー・ピアサービスの課題として、報酬の未払いなどユーザー間のトラブルが発生した時にどうするかという問題があります。

解決策としてメルカリのように、報酬をサービス提供者が預かってしまうというのも手です。



ー ConnectJob


ConnectJobも仕事のマッチング系ピア・ツー・ピアサービスです。

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仕事のブロックチェーンベースのマッチングサービスという点ではEtherlanceと同じですが、ConnectJobは一歩進んでおり、求人を出す側は先にデポジット(預ける)ことによって未払い問題に対応しています。

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Etherlanceがどちらかというと場所にとらわれないノマド的な仕事の募集に絞っていたのに対して、ConnectJobは地域に根ざした仕事の募集を念頭に置いているようです。

ConnectJobのほうが、より幅が広く利用者も増えていくような予感がしますね。仕事版Uberになりそう。

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日本でのサービスはまだ予定されていないようで残念ですが、いずれかは対応してくれるでしょう。

ConnectJobはCJTトークンというイーサリアムベースの独自トークンの使用を予定しており、ICOも現在行われています。(サービスの利用には法定通貨も使えます)


見る限り、企業の求人ではなく個人間の単発的な仕事のニーズに対するマッチングサービスのようです。

例えば、ベビーシッターや家庭教師、カウンセリングや料理教室など。




ー ブロックチェーンベースのマッチングサービスでなにが変わるか?



ブロックチェーンベースのマッチングサービスが増えてくることによって、ひとつはお金や仮想通貨の流動性が高まるのではないでしょうか?


より低コストでマッチングサービスを利用できるようになれば、従来のサーバベースのサービスからブロックチェーンベースのサービスに利用者は移行して来るでしょう。

開発者は独自トークンを発行することでそこから利益を得ることができるので、サービスの利用者は手数料なしで利用することができます。

より利用しやすい環境になることで、活発なやり取りが期待できお金の流動性が高まります。


また、これまでは需要があっても表面化してこなかった仕事のやり取りが行われるようになることが期待されます。

例えば、ただ話し相手になってくれる仕事の依頼など。


働く場所に縛られないノマドワークなどのマッチングサービスは、国や地域の経済のバランスを変えていく可能性があります。

1日100円で暮らせる国に1日10万円稼げるノマドワーカーが住みだすとどうでしょう?

数人が暮らしても、影響はありませんがその地域にノマドワーカー増えていくと物価が変わっていくでしょう。

ノマド的なマッチングサービスが世界中に広がるようになれば、やがて起きることは世界中の物価が均一化していきます。


これはもう少し先の話になりそうですが、機械化が進むことで人間がする仕事はノマド的な仕事の割合がいまよりも増えていくでしょう。

その時に起こることが世界経済の均一化です。円やドルなどの法定通貨の価値の差はその国の経済を反映することがなくなり、ただのローカル紙幣となっていくと思います。

必要に応じて仮想通貨や法定通貨に変えて使用する。

貨幣の違いは価値の差をもはや生み出さない、世界共通貨幣時代がやがてはやってくるでしょう。


これが人間全体にとって、幸福をもたらすのか否かは正直わかりません。世界全体がひとつの国のようになります。【差】はなくなっていきます。

差がない平等な世界・・ひとつ言えることは【価値】を生み出すことができる人が評価される世界になっていくということです。


ブロックチェーンによるマッチングサービスは、そのための歩みの一歩であると感じました。



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